ヘルスキーパー採用支援コンサルティング

​ケーススタディ

​株式会社構造計画研究所様

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株式会社構造計画研究所様は、2018年秋に当社のヘルスキーパー採用支援コンサルティングを活用されて、マッサージルームを2019年に開設されました。

同社マッサージルームにて、総務ご担当者様、人事ご担当者様、そしてヘルスキーパーのA様(視覚障害者、全盲)にヘルスキーパー導入に関してのインタビューを、2019年3月に弊社代表の田辺がさせていただきました。

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(マッサージルーム外観です)

以下Q1.からQ7.をお聞きさせていただきました。


Q1. 御社がヘルスキーパーを導⼊したきっかけをお話しいただけますか? 
Q2. なぜヘルスキーパー導⼊のコンサルタントを必要とされたのですか?そして、コンサルタントとして当社を活⽤されていかがでしたか? 
Q3. ヘルスキーパーを導⼊されたあと、御社内ではどのような変化がありましたか? 職場の健康にも効果があるとお感じですか? 障害者理解の進展についても、お感じになったところがあれば、お話をお願いします。ただ、マッサージルームを開設して2ヶ月目と日が浅いこともありますので、現時点の印象でも幸いです。
Q4. 採用されたヘルスキーパーの⽅についてのコメントをお願いします。 
Q5. ヘルスキーパーご本⼈から、御社で働くことになったきっかけや、仕事のやりがいなどについて、お話をお願いします。 
Q6. ヘルスキーパー採用を検討中の企業ご担当者へのメッセージをお願いします。 
Q7. 御社の福利厚生や社会貢献に関⼼のある⽅々へ、ぜひメッセージをお願いします。

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(待合室です)

Q1. 御社がヘルスキーパーを導⼊したきっかけをお話しいただけますか? 

 

人事ご担当者様:社外の説明会に参加してお話を聞きつつ、今までのエンジニア採用だけでなく、新たな職種での採用を検討しました。いろいろ職種として可能性があった中で、ヘルスキーパーに決めた理由は、社内での鍼灸サービス提供など福利厚生の充実を大事にする素地が当社にあり、「社内向けで社員が受けられる、マッサージがあったらいいのではないか」という話が出たからです。社内向けサービスを提供する他の職種も検討はしましたが、ヘルスキーパー以上にしっくりくるものがありませんでした。

ヘルスキーパーのAさんという方がいて、初めて実現できたことだと思います。Aさんに初めて会った時にご縁を感じました。柔らかい、肩の力が抜けた感じがいいなと思いました。導入準備の時期をいつにするかという問題もあったのですが、Aさんが柔軟に入社時期を検討くださり、今があると思います。

総務ご担当者様:総務部では、以前より社員が生き生きと健康でパフォーマンス高く働ける環境を推進していたのですが、ヘルスキーパーは、多様性や真善美を追求する当社にマッチしていると考えました。Aさんは、高い技術力と他企業での経験をお持ちでありながら、気さくで魅力的な方で、ぜひ当社にて働いていただきたいと思いました。

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(待合室です)

Q2. なぜヘルスキーパー導⼊のコンサルタントを必要とされたのですか? そして、コンサルタントとして当社を活⽤されて、いかがでしたか? 

 

総務ご担当者様:必要とした理由は、目に障害がある方の受け入れが初めてだったためです。障害の有無、年齢、国籍に関わらず多様な方と働くことは当社の価値向上のためになくてはならないものです。そして、多様な方が生き生きと働いて活躍できる環境を作ることは総務の仕事です。Aさんを迎えるにあたり受け入れる側もきちんとマインドセットと知識を得る必要があることを感じていました。また、担当者の付け焼刃の知識で環境を構築するだけでは当社が目指すマッサージルームは実現できないと感じ、プロである御社のコンサルティングを受けることにしました。御社を選んだのは、単に本を読めば分かるような情報を提供するのではなく、ヘルスキーパーの方と当社の担当者の想いをつなげ、実現することを重んじてくださると感じたからです。

 

当社には障害をお持ちの方が他にもいらっしゃいます。障害があるからといってすべて支援するのではなく、それぞれの自律に任せ、やりたいことを引き出しながら、会社として個人として良い関係をお互い作っていきたいと考えていました。そのことに対して、御社から「こういう風にやるんですよ」とはっきりアドバイスをしていただいたので、自分たちの考える進め方は間違っていないと後押ししてもらえたという感じです。「これで本当に良いのか」というところから、「方向性が確認できた」というのがあったんだと思います。

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(施術室です)

Q3. ヘルスキーパーを導⼊されたあと、御社内ではどのような変化がありましたか? 職場の健康にも効果があるとお感じですか? 障害者理解の進展についても、お感じになったところがあれば、お話をお願いします。ただ、マッサージルームを開設して2ヶ月目と日が浅いこともありますので、現時点の印象でも幸いです。

 

総務ご担当者様:仕事で少し疲れを感じている時も、マッサージを受けることでリフレッシュして、その後の仕事のパフォーマンスが上がるというのが理想の流れだと思っています。
社内の声を聞いたりアンケートを取ったり等はこれからですが、手応えを感じているところです。
「障害者理解が進みましたか」というご質問に関しては、御社にご用意いただいた「障害者理解」という研修タイトルを当社の想いに合わせた「多様性理解」研修として、御社に無理を言って合計3回も実施していただきました。繁忙期であったにも関わらず、社員のみならずアルバイトや派遣の方等多くの人が参加してくれました。その成果なのかは分かりませんが、当社の役員が、最寄駅の駅前で会ったAさんを(マッサージルームのある)本社ビルへ連れてきてくれたという話を伺いました。新館(本社から徒歩約4分)に勤めるスタッフも、わざわざAさんを本社まで連れてきてくれたこともありました。

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(「多様性理解研修(障害者理解研修)」ではレクチャーに加えて、社員の方々にアイマスクと白杖を用いた視覚障害者体験もしていただきました。視覚障害者役と手引き者役のペアで社内を歩く時間を持ち、「今までにない体験で、感覚が研ぎ澄まされました」「いつもの社内でレイアウトがわかるはずと思ってもかなり戸惑いました。視覚障害者が見知らぬ場所も歩けているのはすごいなと気づきました」「手引者に助けられました」等のお声を頂きました)

ヘルスキーパーA様:駅などで気軽に声をかけてくれる人がいらっしゃいます。退社時に、一緒に帰りましょうと言ってくれる人も結構います。(「以前勤めていた職場のときと変わりましたか」との問いかけに)そうか、私が変わったかもしれません。以前の職場では肩肘を張って、例えば職場に着いたら緊張していたし、帰宅する際に職場のビルを出た瞬間に、職場の人と話さずによそよそしくなるなど、いわばスイッチのオンオフがありましたが、今はあまり無くなったと思います。今はあんまり肩肘が張っていません。前の職場では同僚と一緒にランチへ行くことは全然なかったのですが、今は行っています。

 

総務ご担当者様:当社の社員はどちらかというとシャイな人が多いのですが、今の話を聞くと、職場の意識にも変化があったところなのかなという感じがしますね。

 

人事ご担当者様:もともと親切な人が多いので、明らかに手助けになるというときは手を差し伸べてくれるように思います。相手が望むかどうかわからないとシャイな人は消極的になって手を差し伸べるのを思いとどまる印象ですが、Aさんには積極的に手助けしてくれているようです。

個人的には会社の中に、業務に向き合う以外の時間が持てる場があるといいなと思います。人間は身体も心もすべて業務用にはできていないので、業務に向き合うためにも業務ではない時間が会社の中にあるといいですし、Aさんと一緒に過ごすことで少し違った時間が持てたらいいなと思っています。

 

Q4. 採用されたヘルスキーパーの⽅についてのコメントをお願いします。 

 

人事ご担当者様:Aさんに感謝します。ありがとうございます。当社に来てくださったこともそうだし、新しいチャレンジに乗ってくださったことに感謝しています。日々備品が持ち込まれたりする手探りの時期から、実際に運営されている今も、変わらずここにいてくださることがありがたいです。思い悩みながらも、いろいろなことを乗り越えてくださったのではないかと思い、感謝しています。

 

総務ご担当者様:私はヘルスキーパーを迎えるプロジェクトのリーダーを務めさせて頂く中で、当社にとっては0からのスタートだったため、経験のあるAさんに頼ることが大いにありました。お互い初めましてというところから新しい環境の中でいろいろ大変だったと思いますが、期待に大いに応えてくださりました。Aさんなくしてはこの環境は作れなかったと、感謝しています。

私自身、プライベートでもいろいろなマッサージを受けてきましたが、施術や喋りなどを含めて、Aさんはピカイチかなと。すごくいい人にきていただけたなと、しみじみ思っています。
いつもプライベートでマッサージを受けるときは、黙って受けていたいのですが、 Aさんとはいろいろとお話もしています。でもマッサージが終わると、身体はきちっとほぐれているのです。

 

Q5. ヘルスキーパーご本⼈から、御社で働くことになったきっかけや、仕事のやりがいなどについて、お話をお願いします。 

ヘルスキーパーA様:前の会社で仕事をしながら転職活動をしていて、たまたまここを紹介してくれたエージェントからお話がありました。マッサージルームの立ち上げと聞き、立ち上げはしたことないからどうしようかとすごく悩みました。他社も受けたのですが、「何か違うな」という面接でした。エージェントの人から「いっぱいサポートしますから、ぜひ新しいところに」と勧められ、この出会いが決め手となりました。

仕事は楽しく、やりがいがあります。以前の職場は朝起きて「ああ仕事かあ。行かなきゃ」と...だんだん暗い雰囲気で、沈んだ気持ちで「ああ、会社に来ちゃった今日も」という感じだったんですが、ここでは全然ないです。一人で全部やらなきゃいけないというのもありますが、自由にさせてくれていますので、すごくやりやすいです。

(「ゼロから始めているんで、まだ試行中というところもあるが、どうですか?」という問いかけに)「そのうちなんとかできるかな」と思っています。周囲から「何をしましょうか?」と尋ねられることがあまりなくて、適度に放置してくれるので、すごくやりやすいです(一同笑)。

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(当社の視覚障害者マッサージ師がご相談を伺う、実技研修の様子です)

Q6. ヘルスキーパー採用を検討中の企業ご担当者へのメッセージをお願いします。 

人事ご担当者様:「どうしようかな」と思われていたら、やってみたらいいのではないかと思います。会社としてヘルスキーパーの方を雇用して、会社の中に社員の人たちの健康や心に配慮した場所があるということ自体、会社が利益追究のためだけでなく、みんなの幸せのために制度設計し、ファシリティを考えているという意思表示になります。また、ヘルスキーパーの方は目が見えないと言っても、一人一人個性があるので、自分とは違う文化のある人が社内にいるというスタンスがいいんじゃないかと思います。

 

総務ご担当者様:ほかの企業の方にもお勧めしたいと思います。導入にあたっては、「点字ブロックないのに大丈夫?」「駅からの道が狭いし自転車が多い」とか、「マッサージルームって保健所の許可がいる!初めて知った」等様々な困難や疑問がありましたが、御社が安心感をくださったおかげで踏み出すことができました。また、固定化された席で働くのではなく、「自分が今何をしたいか」というモードにあわせて働く場所を選んでいくという考え方が、日本でも少しずつ広まってきています。マッサージルームのようにリフレッシュできる場で、着替えをして30分の施術を受けるわけですが、それゆえに切り替えができると考えると、価値があると思います。

このマッサージルームという場を作ったことで、マッサージルームの周辺が変わっていっていると感じます。場の変革の効果。場を変えるというのは通常は投資してもらえないものですが、当社は同じ時期に社員用のカフェが開設でき、カフェとマッサージルームが一体的なリフレッシュのスペースになっています。

Q7. 御社の福利厚生や社会貢献に関⼼ある⽅々へ、ぜひメッセージをお願いします。

 

人事ご担当者様:マッサージルームのほかにも、ライブラリ、カフェバーなどの施設フリンジベネフィットには力を入れていますが、それぞれの制度は会社としての想いがあるからこそ実現しています。

総務ご担当者様:総務部としては福利厚生のあり方として、「今流行りがカフェテリアだから、カフェテリアやろう」ではなく、カフェも流行る前からありますし、ずっと本質的に何が社員のためかと考え続けています。これからも構造計画研究所の価値を高める福利厚生を提供していきたいです。

今回、インタビュー、そして原稿の確認に、お時間を割いてご対応をくださった同社の方々に御礼を申し上げます。

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